当社のAI活用とお客様の情報の取扱いについて公開しています。
第1条 目的
株式会社アイティ(以下「当社」といいます。)は、業務の品質向上、効率化およびお客様への提供価値の向上のため、AIを活用します。本規定は、当社と取引先様(以下「お客様」といいます。)が、情報の取扱い、成果物の確認および役割分担について共通認識を持ち、円滑に業務を進めるための基本事項を定めます。
第2条 適用範囲と契約との関係
- 本規定は、当社による調査、提案、コンサルティング、資料作成、研修、デザイン、Web制作、システム開発、データ分析、運用および保守におけるAIの利用を対象とします。制作・開発の工程でAIを用いる場合と、お客様に提供するサービスやシステムにAIを組み込む場合の双方を含みます。
- 本規定におけるAIには、文章、画像、音声、動画、プログラム等を生成するAIおよび情報の認識、分類、予測等を行うAIを含みます。AIへの情報入力には、指示文やファイルの送信のほか、クラウドストレージ等との接続によりAIが情報を取得・参照することを含みます。
- 本規定を個別の取引条件として適用する場合、当社は契約締結前または対象業務の開始前に本規定を提示し、契約書、申込書、電子メール等の記録に残る方法でお客様の合意を得ます。Webサイトの閲覧または本規定の掲載のみをもって、契約上の同意があったものとは取り扱いません。
- 個別契約、仕様書、秘密保持契約その他の合意に本規定と異なる定めがある場合は、当該事項について個別の合意を優先します。本規定は、既存契約の条件を一方的に変更するものではありません。
第3条 AI活用の基本原則
- 当社は、業務目的に必要な範囲でAIを活用し、適用法令、契約上の義務および第三者の権利を尊重します。
- 当社は、AIの出力をそのまま正しいものと扱わず、業務の性質とリスクに応じて担当者による確認、検証および修正を行います。AIを利用したことのみを理由に、当社が負う契約上の責任を免れるものではありません。
第4条 利用条件の説明と合意
- 当社は、AIの利用目的、主な対象業務、利用する外部サービスおよび環境、入力する情報の種類、外部送信の有無ならびにお客様による確認事項を、見積書、仕様書、電子メール等により必要な範囲で説明し、記録に残る方法で合意を得ます。継続的な取引では、これらの条件を基本契約等にまとめて定めることができます。お客様の情報を使用しない一般的な調査・学習まで、個別の承認対象とするものではありません。
- 合意した範囲内の通常作業については、個々の入力や生成の都度、承認を求めません。ただし、機密情報・個人情報の取扱範囲の拡大、送信先・保存先または学習利用条件の重要な変更、外部への自動操作の追加については、実施前に説明し、改めて合意を得ます。
- お客様は、AI利用の禁止または制限を申し出ることができます。当社は対象となる情報の新たなAI入力を一時停止し、代替方法の可否および費用・納期への影響を説明します。変更後の条件に合意してから対象作業を進め、合意に至らない場合は対象業務の継続・終了等を協議します。既に行った処理や保存情報の取扱いは、第9条および個別契約に従います。
第5条 提供情報と利用目的
- 当社は、お客様から受領した資料、データ、指示、会議記録その他の情報を、合意した業務の遂行に必要な範囲で取り扱います。AIへの入力は必要最小限とし、可能な場合は識別情報の削除、マスキング、架空データへの置換等を行います。
- お客様には、提供情報の利用権限、第三者との守秘義務、利用制限および内容の正確性・最新性をご確認いただきます。当社も、権利関係や内容に疑義を認識した場合は確認を求め、解消するまで該当情報の利用を控えます。
- 当社は、お客様の事前承諾なく、提供情報またはお客様固有の成果物を、他のお客様の案件、営業資料、公開事例もしくは汎用AIの学習・改善に利用しません。法令に基づく開示義務等がある場合は、その義務等に必要な範囲に限って対応し、法令で禁止される場合を除き、お客様に通知します。
- 前項は、お客様の機密情報、個人情報または固有の成果物を含まず、これらを再現・推知できない一般的な知識、経験および技術の利用を妨げません。ただし、個別契約による制限および第三者の権利を遵守します。氏名や社名を削除しただけで、自由に再利用できるものとは扱いません。
第6条 機密情報と個人情報
- 当社は、秘密として指定された情報および性質・開示状況から合理的に秘密と認められる情報を機密情報として扱います。機密情報または個人情報をAIで処理する場合は、対象情報、利用目的、処理環境および保護条件を事前に確認し、合意した範囲で利用します。
- 当社は、個人情報の利用目的、第三者提供、国外での取扱い等に関して必要となる適法性の確認、説明、同意取得その他の手続を、当事者の役割に応じて実施します。お客様の契約上の承諾は、本人同意その他の法令上必要な手続に代わるものではありません。
- 病歴等の要配慮個人情報、個人番号、決済情報その他の特に慎重な取扱いを要する情報は、通常のAI入力の対象とせず、必要性および法令・安全管理上の条件を確認した個別の合意がある場合に限り取り扱います。パスワード、秘密鍵等を通常の指示文や添付資料に含めません。
第7条 外部AIサービスとクラウド
- 当社は、外部AIサービス等の選定に際し、契約条件、入力・出力の学習利用、保存期間、削除方法、アクセス可能者、処理地域および安全管理措置を確認し、情報の性質に適したサービスと設定を選択します。
- 機密情報または個人情報は、提供事業者による汎用AIの学習・改善に利用されないことを契約条件および設定で確認できる環境でのみ取り扱います。確認できない場合は入力せず、別の処理方法を協議します。
- 学習に利用されない場合でも、応答処理、不正利用監視等のための送信・保存が生じることがあります。当社は「学習に利用されないこと」「外部送信されないこと」「保存されないこと」を区別して説明し、確認できない事項を保証しません。
第8条 安全管理と委託先管理
- 当社は、業務に必要な者へのアクセス限定、適切な認証、通信の保護、権限管理、更新管理および取扱者への周知を、利用環境に応じて実施します。複数のお客様の情報が不適切に混在または共有されないよう管理します。
- 当社は、お客様の情報を扱う業務の再委託に際し、個別契約に従い、必要な承諾を得たうえで、委託先の選定、守秘・安全管理義務の設定および必要な監督を行います。外部AIサービスの利用条件については前条に従います。
- お客様が管理するアカウント、端末、ネットワーク等の管理範囲と、当社の管理範囲は、個別の業務条件で明確にします。AIと外部システムを接続する場合は、参照するフォルダ・データおよび操作権限を必要な範囲に限定し、終了時に不要な接続・権限を解除します。
第9条 保存と業務終了時の取扱い
- 当社は、提供情報、入力・出力、検索用データ、作業記録等について、保存目的と必要性を確認し、保存期間、返却・削除方法および対象範囲を個別に定めます。外部サービス上のログやバックアップに直ちに削除できないものがある場合は、その条件を事前に説明します。
- 業務終了時に、継続保守、法令上の保存義務等に必要な情報と、返却・削除の対象情報を確認し、合意した期限までに返却または削除します。バックアップは合意した更新・消去周期に従って削除します。保存を継続する情報は、対象・目的・期間を限定して管理し、目的終了後に削除します。お客様から求められた場合は、対応状況および残存情報の取扱いを説明します。
- モデルの追加学習を行う場合は、元データの削除だけでは学習結果を除去できないことも踏まえ、利用範囲、学習済みモデルの管理および終了時の措置を開始前に別途合意します。
第10条 成果物の確認と検収
- AIの出力には、事実誤認、情報の欠落、偏り、第三者の権利との抵触またはプログラムの不具合等が含まれる場合があり、同じ指示でも結果が変わることがあります。当社は、合意した用途・仕様に照らし、事実確認、権利確認、動作確認、テスト等の合理的な検証を行います。
- お客様には、業務上の事実、社内ルール、専門的判断、公開内容および実際の利用環境等、お客様による確認が必要な事項を具体的にお伝えします。当社の検証を、お客様の確認のみで代替するものではありません。
- 納品物、検収方法、確認期間、修正範囲および合格基準は個別に合意します。納品後もAIが回答等を生成するシステムは、全出力の事前確認ができないため、評価方法、利用制限、有人確認の要否および誤出力時の対応を定めます。
- 当社は、別途明示的に合意した場合を除き、AI出力の完全な正確性、唯一性、特定の業績向上または無停止運用を保証しません。ただし、合意した品質・性能その他の契約上の義務を軽減するものではありません。
- 試作品・実証実験と本番利用を区別し、試作品等を本番業務に用いる場合は、利用条件と必要な検証を別途確認します。保守期間、問い合わせ対応、データ・AIモデルの更新、監視および障害対応の範囲は個別に定めます。本規定のみをもって無期限または無償の保守を約束するものではなく、契約不適合等に関する当社の義務は個別契約および法令に従います。
第11条 重要な判断と自動実行
- 医療、法律、税務、採用・人事、安全管理その他の重大な影響を伴う用途では、必要な資格・権限を有する専門家または担当者による確認および判断を確保します。自動化を行う場合も、法令上必要な資格、審査、人による関与その他の要件を当事者の合意によって省略することはできません。
- メール送信、情報公開、契約・発注、決済、データの変更・削除その他の外部への操作をAIに実行させる場合は、対象操作、権限、承認手順、記録および停止方法を事前に合意します。
第12条 知的財産権と成果物の利用
- お客様の提供資料等に関する権利は、お客様または正当な権利者に留保されます。当社は、合意した業務の遂行に必要な範囲でのみこれらを利用します。
- 成果物に関する権利の帰属・移転、利用許諾、ソースコードの引渡し、当社の既存技術および第三者素材の扱いは個別契約で定めます。本規定のみをもって、成果物の権利が一律に移転するものではありません。当社は、合意した用途でお客様が成果物を利用できるよう、利用条件および必要な許諾を納品までに明確にします。
- AI生成部分には著作権が成立しない場合や、第三者が類似の内容を生成する場合があります。当社は独占性を当然には保証せず、第三者素材やソフトウェアの利用条件がある場合は、必要な表示・利用制限等をお客様に説明します。
第13条 お客様によるAI利用
- お客様が当社の機密情報または第三者の利用制限がある資料を外部AIへ入力する場合は、秘密保持契約および個別の合意に従います。AI入力の条件が定められていない場合は、入力前に当社と利用目的・範囲・環境を確認し、合意を得るものとします。既に許諾された範囲内での利用について、重ねて承認を求めるものではありません。
- 本条は、お客様自身が権利を有する情報、公開情報の適法な利用、または守秘義務を負う弁護士等への相談を一律に制限するものではありません。ただし、当社その他の第三者の機密情報や権利を含む場合は、該当する義務・制限に従います。
- 当社とお客様は、AIの出力のみを根拠として契約条件、仕様または相手方の義務が確定・変更されたものとは扱いません。
第14条 費用とサービスの変更
- 開発費、利用料、外部AI・クラウドの従量料金、保守費、利用上限および費用負担者は、見積書等で定めます。従量料金については、上限到達時の通知・停止等の運用を確認します。追加作業や料金変更が必要な場合は、内容と費用・納期への影響を事前に説明し、合意を得ます。
- 外部サービスの仕様変更、停止、終了等により影響が生じる場合、当社は把握した影響をお客様に通知し、代替方法、移行、利用停止等を協議します。緊急の安全確保が必要な場合は、必要な範囲で先に停止等を行い、速やかに理由と対応状況を説明します。
第15条 問題発生時の対応と責任
- 当社とお客様は、重大な誤出力、不具合、権利侵害の疑いまたは情報漏えい等を認識した場合、速やかに相手方へ連絡し、被害拡大の防止、事実確認、原因調査および再発防止に協力します。全容の判明を待たず、把握した事実、影響範囲、実施中の対策および今後の連絡方法を可能な範囲で共有します。当社は、当社の管理範囲について必要な是正を行い、法令上必要な報告・通知を実施します。
- 修正、復旧、費用負担および損害賠償は、原因、各当事者の義務違反その他の事情を踏まえ、個別契約および適用法令に従って取り扱います。賠償範囲や上限を設ける場合は個別契約で明示し、故意・重過失その他法令上制限できない責任には適用しません。AIまたは外部サービスの利用のみを理由とする一律の免責、またはお客様への一律の責任転嫁は行いません。
第16条 規定の変更と協議
- 当社は、法令、技術およびサービスの変更に応じて本規定を見直し、変更内容と適用開始日を公表します。既存の取引への変更適用は、法令上認められる場合を除き、お客様との合意によります。
- 本規定に定めのない事項または解釈に疑義がある事項は、当社とお客様が誠実に協議して解決します。本規定は日本法に準拠します。
- 業務終了後も、情報の秘密保持、目的外利用の禁止、保存・削除、知的財産権および問題発生時の責任に関する条項は、その性質上必要な範囲で引き続き適用します。
第17条 お問い合わせ
本規定およびAIの利用条件に関するお問い合わせ、ご要望、利用制限のご相談は、株式会社アイティの担当者または当社Webサイトの会社概要に記載する連絡先へお寄せください。
株式会社アイティ
https://shimane.ai/
